行動の意味

【自閉症×知的障がい×ADHD】集中が切れやすいのはなぜ?:元看護師ママが読み解く「注意散漫」の正体

「知的障がいを伴う自閉症とADHD」のお子さまの注意散漫の3つの理由を伝える、虹色グラデーションのイラスト

“何度声かけしても、周りの人や音にすぐ気をとられ、手が止まってしまう”
“ひとつの所でとどまらず、次から次へと動き回っている”
そんなお子さまを前に、時に⋯

心が折れそうになること、ありませんか?
私もその一人です。

でも、その注意散漫には理由があります。
自閉症(ASD)・ADHD・知的障がい(ID)が重なる脳の中では、3つの特性がそれぞれ違う形で、注意を引っ張っているのです。

今日も本当にお疲れさまです、あすかです。
元看護師・4歳の自閉症×知的障がい娘の当事者ママです。

  • 2歳過ぎから「自閉症の特性より、ADHDの方が強いのでは」と感じていた
  • 3歳でASD、3歳6ヶ月の知能検査でID(中度)、4歳5ヶ月でADHDの診断も加わった
  • 娘の症状の大きな柱は、「注意散漫」と「こだわり」

注意散漫の強さは、成長しても変わらず続いており、”どうしてここまで根強いんだ?”の思いから、頭の中を整理してみました。

この記事を読むと:

  • どうしても、「注意散漫」になってしまう理由が分かる
  • 「安心」を土台にした関わりのヒントが分かる
  • わが子を少しだけ優しいまなざしで見られる、心の余白が生まれる

少しでも、あなたのお役に立てたら嬉しいです。

※この記事の内容は、娘が「4歳8ヶ月」時点のものです(娘の特性と当時の発達状況に基づいた内容になっています)。


注意散漫を読み解く鍵とは?(前編おさらい)

📌先に答えをお伝えすると…

集中が切れやすいのは、脳の中で「拾いすぎる」「止まれない」「選び分けられない」の3つが同時に起きているからです。

  • ASD:小さな刺激まで拾ってしまう
  • ADHD:拾った刺激に、止まれずに飛びついてしまう
  • ID:たくさんの刺激の中から「今、大事なもの」を選び分けられない

この記事では、自閉症(ASD)・ADHD・知的障がい(ID)が重なるお子さまの「注意散漫」を読み解いていきます。
もとにするのは、看板記事前編で整理した、次の2つです。

手がかり①:脳の4つの神経ネットワーク

  • ①感覚処理ネットワーク:感覚を受け取り、調整する
  • ②予測ネットワーク:次に起きることの見通しを立てる
  • ③抑制ネットワーク:”やりたい”を一旦止めたり、切り替えたりする
  • ④社会脳ネットワーク:気持ち・表情・空気を読み取る

ASDでは、これら4つの働きが弱くなります。
そして①感覚処理は、他のネットワークに影響を与えやすい「起点」となります。

手がかり②:脳の「机」(ワーキングメモリ)

脳の中には、一時的に情報を置いておく「机」のようなスペースがあり、これを「ワーキングメモリ」と言います。
IDのお子さまは、この「机」が小さめになりやすく、一度に処理できる情報の量が少なめです。

これら2つを手がかりに、ASD・ADHD・IDのそれぞれから、注意散漫の正体を見ていきましょう。


ASDの特性からくる注意散漫とは?

一見すると「集中が切れている、注意を向け続けられない」ように見えても、ASDの注意散漫の起点は①感覚処理ネットワークの激しい揺らぎにあります。
(そこに、②予測の弱さからくる不安や、③抑制の働きの弱さも重なり、注意散漫をさらに強めます。)

感覚の揺らぎから起きる3つのこと

  • ①感覚処理の「シーソーの揺らぎ」
    過敏と鈍麻の間を揺れ動き、背景のわずかな音や不快な感覚刺激が脳へ過剰になだれ込みます。
  • 脳が”いっぱいいっぱい”になる
    感覚のつらさに耐えることで脳のエネルギーを使い果たしてしまい、今やるべきことに注意を向ける「余力」が残っていません。
  • 「シングルフォーカス(こだわり)」で自分を守る
    脳がパンクしないよう、意識のスポットライトを「たった一つのこと(特定の物・順序・自分の世界)」に強力にロックします。これが外からは「頑ななこだわり」や「人の話を聞いていない(注意散漫)」として見えます。

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「激しく揺れる船」の上で、必死に手すりにしがみついている状態です。倒れないよう必死なときに、”ちゃんと聞いて””集中して”と言われても、注意を向ける余裕などありません。

🍀娘の場合

娘は「順序」へのこだわりがとても強いです。
自分の中に「ここから始めて、この順番で」という決まりがあり、途中でそれが崩れると、また「ゼロに戻して1から」やり直します。
そのため、相手がよかれと思ってやってくれる「親切」が、娘の癇癪やパニックのきっかけになることがよくあります。

ロッカーや自転車の「鍵」へのこだわりも、1歳の頃から続いています。
(並んでいる自転車の鍵を片っ端から触っていく姿は、今は見られなくなりました。)

こだわりの最中は、”ねえねえ、聞いてる?”状態で、周りの言葉はなかなか入っていきません。
それどころか、こだわり通りの反応が返ってこないと、一瞬にして癇癪・パニックになることもよくあります。特に、ママに対してはなおさらです。

※眠い時と疲れている時ほど、こだわりは強くなり、穏やかな日は、ふっとスルーできることもあります。

📌ASDの注意散漫は、”集中する気がない”のではありません。
脳のエネルギーを使い果たしているお子さまが、自分を守っている姿なのです。


ADHDの特性からくる注意散漫とは?

一方、ADHDにおける注意散漫は、「ドーパミン(喜びや満足感、意欲や集中、行動のコントロールに関わっている神経伝達物質)が働きにくいこと」が大きく関わっています。

そのため、③抑制ネットワークが十分に機能せず、脳のブレーキが利きにくくなっているのです。

さらに、ドーパミンが働きにくいと、満足感を得にくく、脳の目覚め具合(覚醒度)も低くなりやすいと考えられています。
そこで脳は、ちょうど良い状態まで自分を引き上げようと、楽しい・面白いことを探し続けて動き回ります(刺激探し)。
ところが、ひとたびそうした刺激が入ると、③のブレーキが利きにくいため今度は覚醒度が上がりすぎて、ハイテンションな状態(過覚醒)に振り切れてしまうことがあります。

ブレーキが利きにくいことで起きる3つのこと(注意散漫の現れ方)

  1. 外からの刺激にブレーキがかからない(外発的):目の前を横切ったもの(視覚)や周囲の物音(聴覚)など、外からの刺激を遮断(抑制)できず、無意識に意識が奪われてしまいます。
  2. 内からの思いつきにブレーキがかからない(内発的):”あ、あのおもちゃで遊びたい!”と自分の頭の中に浮かんだ連想や思考を一旦止める(抑制する)ことができず、作業が次々と脱線・中断します。
  3. 過集中から抜け出すブレーキがかからない(注意散漫と過集中の両極端さ):興味のないことには注意が続かず、刺激を求めて次々と移ります(刺激探し)。
    一方で、強く引きつけられるものに出会うと、激しく集中します(過集中)。
    そして、その集中にブレーキをかけて抜け出すことができません。

    • 注意を一つにとどめておけない(注意散漫)
    • 注意を一つから離せない(過集中)

    正反対に見えますが、根っこは同じ「注意を自分で向けたり離したりすることの難しさ」です。
    また、過集中の最中は周りの声が入らないため、外からは「注意散漫」として見えることもあります。

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道の脇に気になるものが見えたり、”あっちに行きたい!”と思いついたりするたびに、止まれずにそちらへハンドルを切ってしまう。
そして一度スピードに乗ると、今度は止まりたい場所で止まれない、まるでブレーキの利きにくい車で走っているような状態です。

🍀娘の場合

娘は普段、とにかく注意散漫です。
一方で、シルバニアファミリーのような箱庭遊びに入り込むと、今度はそこから次の行動へ切り替えることがとても難しくなります。

この遊びは、好きで楽しいから始めています。ただし、気持ちが不安定な時に始めることはほとんどなく、排便してスッキリした後や、お風呂上がり、自転車で満足して帰ってきた後などがきっかけとなり、スッと好きな一人遊びに入ることが多いです。
そう考えると、安心のためのロックというより、ADHDの過集中に近いのかもしれません。
気持ちが落ち着いているときほど、遊びに入り込める。ここにも「安心」が土台にあることを感じます。

また、娘のADHDは「刺激探し」が中心で、家ではほとんど常に動いています。
寝起き直後から大声で話し始め、テンションの高い状態が続きます。低い覚醒度を引き上げようとする刺激探しが、そのまま過覚醒へと振り切れているのかもしれません。

やることがなく暇になると、刺激になるもの・ことを探し始め、そのうち物を投げたり、大人の髪のヘアゴムを外したりといった試し行動が始まることもあります。

「ここでストップ!」「気をつけ、ピッ!」といった声かけは日常茶飯事。声をかけると一瞬は意識が向くのですが、すぐにまた動き出してしまう。その繰り返しです。
頭では、本人の特性を理解しているつもりでも、”ふざけないで”と小言を言ってしまうことは少なくありません(苦笑)

今、特に苦労しているのは、朝の身支度での切り替えです。
切り替えの難しさには、ASDからくる感覚のつらさや疲労も大きく影響します。そのため、規則正しい睡眠・高負荷になりすぎないように環境や活動を調整することに気をつけています。
ただ、ADHDのドーパミンが働きにくいことからくる切り替えの難しさは、規則正しい生活(睡眠・栄養・運動)や関わりだけでは、なかなか変わらないのが現状です。

※4ヶ月前にADHDのシロップの薬が処方されましたが、娘がどうしても吐き出してしまいました。
主治医と相談し、飲める年齢になるまでは、今まで通りエビリファイ(自閉症の薬)で対応していくことになりました。

📌ADHDの注意散漫は、”わざと言うことを聞かない・ふざけている”のではありません。
脳のブレーキが利きにくいために、あちこちに行ってしまい、かつ止まりたくても止まれない姿なのです。


ASD・ADHD・IDが重なると注意散漫が強くなるのはなぜ?

3つが重なると、脳の中は想像を超えるカオス状態になります。

まず、ここまでのASDとADHDの注意散漫を整理してみましょう。

💡ASDとADHDの「注意散漫」、共通点と違いとは?

共通点

どちらにも、③抑制ネットワークの働きの弱さが関わっています(ASDは脳のネットワークの働き方の違いから、ADHDはドーパミンが働きにくいことから)。そのため、衝動が強く、切り替えも難しくなるのです。

違い

  • ASD:安心のため、「一つのこと」にしがみつく(ロック)
  • ADHD:物足りなさを埋めるため、刺激を求めて次々と移る(刺激探し)/強く引きつけられると離れられない(過集中)

※一見、ロック(こだわり)と過集中は似ていますが、理由が違います。ロックは不安から身を守るために、過集中は好きなことや面白いことに強く引きつけられて始まります。

娘の中では、ロック(こだわり)と刺激探しが常に混在し、いわば常に綱引き状態。
よって気持ちがいつもジェットコースター状態で大変だなと思います。
このASDとADHDに共通する③の弱さ(衝動の強さ・切り替えの難しさ)に、IDが重なることで、注意散漫はさらに強くなります。


集中が切れやすいのはなぜ?3つの特性の重なり

3つの特性が、それぞれ違う形で、お子さまの注意を刺激の方へ引っ張っています。

  • ASD:小さな刺激まで拾ってしまう
  • ADHD:拾った刺激に、止まれずに飛びついてしまう
  • ID:たくさんの刺激の中から「今、大事なもの」を選び分けられない

過敏というと”つらい・不快”のイメージが強いですが、「普通は拾わない小さな刺激まで拾ってしまう」のも、ASDの①感覚処理の過敏の一面です。
そこにADHDのブレーキの利きにくさと、IDの小さな「脳の机」が重なるため、目の前のことよりも、目立つ刺激の方に注意が持っていかれやすくなるのです。

🍀娘の場合

娘は、赤ちゃんや同じくらいの年齢の子どもをいち早く察知します。
立ち止まって気になってしょうがない様子で、覗き込みに行きます。
また、私には聞こえないくらい遠くの赤ちゃんや子どもの声にも反応し、”(赤ちゃん)見に行きたい”と走っていくこともあります。
お友だちがそれなりにいる公園では、遊具で遊びこむことは難しく、お友だちの「人間観察」で終わってしまいがちです。

こうして聞くもの・見るものに気をとられ、すぐに行動が止まってしまうのです。

また、娘が常に動き回っているのも、「感覚を求めて(ASDの感覚鈍麻)」と「刺激を求めて(ADHD)」の両方からきているのだと感じています。

📌3つが重なるお子さまの注意散漫は、「拾いすぎる」「止まれない」「選び分けられない」が同時に起きている姿なのです。


切り替えが癇癪・パニックにつながるのはなぜ?

ASDとADHDによる③のブレーキの弱さに、IDが加わると、切り替えの難しさはさらに跳ね上がります。切り替えに必要な「1.見通す」「2.理解する」「3.伝える」の3つが、IDによって働きにくくなるからです。

1. 「次の行動」が分からない(見通しの不在)

「後でね」「もう少ししたら行くよ」といった言葉による指示や、抽象的な時間の概念を理解することが難しくなります。また、小さな「脳の机」は今やっていることでいっぱいで、「次の予定」を置くスペースが残りません。

→ お子さまにとっては”何が起きるか分からない世界へ、突然引っ張っていかれる”ように感じられ、今やっていることに強くしがみつくしかなくなります。

2. 指示の処理が追いつかない(キャパオーバー)

切り替えるとき、脳は「今の行動を止める」「指示の意味を理解する」「体の動きを切り替える」を一度に行っています。すでに”いっぱいいっぱい”の「小さな机」に親の声かけが加わると、処理が追いつかず、脳は情報をシャットアウトして固まります(フリーズ)。

→ 切り替える・切り替えない以前に、「指示そのものが脳内で処理・整理できていない」状態です。目が点になったり、焦点が合わないまま一点を見つめたりするのは、苦痛から脳を守るための防衛反応です。

周りからは”ねえねえ、聞いてる?”と見えてしまうかもしれませんが、実はお子さま自身が脳を守るために必死に耐えている時間なのです。

3. 「言葉で助けを求めること」が難しい(助け船の不在)

定型発達のお子さまは、”あと5分待って”などと言葉で交渉したり、気持ちを整理したりできます。IDがあると、”嫌だ””待って””助けて”を言葉で伝えることが難しくなりがちです。特に気持ちが不安定なときは、いつもなら言えるはずの一言さえ、出てこなくなることがあります。

→ 言葉の代わりに、「その場から動かない(固執)」「泣き叫ぶ・暴れる(癇癪・パニック)」という行動で、つらさを表すしかなくなります。

さらに、ASDとADHDには、気持ちが溢れやすくなる特性もあります。

  • ASD:感覚のつらさが溜まり、脳がすでに”いっぱいいっぱい”
  • ADHD:③のブレーキは気持ちにもかかるため、イライラや悲しさを一旦止められない(情動調節の難しさ)

いっぱいの脳に、止められない気持ちが一気に湧き上がり、しかも言葉という出口がない。
その結果、言葉より先に、気持ちや手足が飛び出してしまうのです。

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まだ細い砂利道(育ち途中の4つのネットワーク)を、激しく揺れながら(ASDの感覚の揺らぎ)、ブレーキの利きにくい車で(ADHDの抑制の弱さ)、目隠しをされたまま(IDによる、見通しや理解の難しさ)走っている状態です。

どこへ向かっているのか、次に何が起きるのか分からないまま走っていたら、恐怖でハンドルを握りしめて一歩も動けなくなったり(固執・フリーズ)、耐えきれずにパニックや癇癪を起こしてしまう(大きな事故になってしまう)のは当然ですよね。

🍀娘の場合

娘は、幼稚園や療育で先生と挨拶をする場面で、フリーズして返事ができないことがよくあります。突然たくさんの情報が入ってきて、処理しきれないのだと思います。

また、気持ちが比較的落ち着いているときには、”手伝って””助けて””嫌だった”など言葉で伝えられるようになってきました。
ただ、不安定になると、いつもなら言えるたった一言の”助けて”が出てこなくなり、即座に泣き叫ぶ行動になってしまうことも多いです。
言葉が出づらいときのために、療育では絵カードを使って、言いたいことを伝える練習もしています(「〇〇先生、△△して」など)。
伝えられることが増えるほど、癇癪やパニックが減ってきていると実感しています。

娘の癇癪やパニックは、まるで「瞬間湯沸かし器」のように一瞬で起きることも多く、時には投げる・叩くといった行動もセットで出てくるので、正直、親として疲弊する日も少なくありません。

ASDからくるパニックは、まず、睡眠不足や便が出ていない、感覚疲労などの「セッティング事象」(その日の体や心の状態)で余裕が少なくなります。
そこに、多刺激や要求が通らないなどの「先行事象」(直前のきっかけ)が積み重なり、限界で溢れるイメージです。
一方、ADHDからくる癇癪は、きっかけから爆発までが一瞬です。
娘の場合は、「一瞬で沸く」ことも多いタイプ。ADHDの影響が大きいと感じています。

📌周りから見ると「落ち着きがない」「指示を聞かずにウロウロする」ように見える姿も、実は「脳のパニックを防ぐための、お子さまなりの必死の自己調整」なのです。


まとめ:「注意散漫」の正体を知り、安心を土台にする

ASD・ADHD・IDの特性が重なるお子さまの「注意散漫」は、決して本人がわざとしているわけではありません。
脳の中では、「拾いすぎる」「止まれない」「選び分けられない」の3つが同時に起きています。

  • ASD:小さな刺激まで拾ってしまう
  • ADHD:拾った刺激に、止まれずに飛びついてしまう
  • ID:たくさんの刺激の中から「今、大事なもの」を選び分けられない

周りからの見え方とあわせて整理すると、次のようになります。

特性 周りからの見え方 脳の中で起きていること なぜ起きる?(脳の視点)
ASD 頑なにこだわる・落ち着きがない・話を聞いていない 感覚のつらさで脳がいっぱいになり、安心できる「一つのこと」にしがみつく(ロック) ①感覚処理ネットワークの揺らぎ+③抑制ネットワークの働きの弱さ
ADHD 落ち着きがない・話を聞いていない・ふざけている 物足りなさを埋めるため、刺激を求めて次々と移る(刺激探し)/強く引きつけられると離れられない(過集中) ドーパミンが働きにくい → 脳が「退屈」を感じやすく、③抑制ネットワークの働きが弱くなる
ID 落ち着きがない・話を聞いていない・固まる 情報が「脳の机(ワーキングメモリ)」から溢れ、処理が追いつかない(フリーズ) 「脳の机」の小ささ

「落ち着きがない」「話を聞いていない」は、ASDとADHDの両方から見える姿です。
それらの姿が、IDによってさらに助長されている、という構造があります。

このことを前提にすると、
特性が重なるお子さまが、社会生活を送っていること自体、
とてもとてもがんばっている(大きなエネルギーを使っている)ことなのです。

特性を持ちつつも、お子さまの持てる力を最大限発揮し、また成長につなげていくために、「安心して過ごせること」が土台となります。

安心して過ごせると、身を守るために使っていたエネルギーを、「学ぶこと」や「人とつながること」へ向けられるようになっていきます。

💡「安心」を届ける関わりのヒント

  • 見通しを伝える(「次が分かる/終わりが分かる」を届ける)
  • 感覚の負担を整える(人・モノ・空間自体の調整。感覚刺激の「足し算」「引き算」)
  • 「机」を溢れさせない(指示は短く・シンプルに・時に視覚的に)

※3つの関わり方の詳しい内容は、
看板記事後編の「まとめ:「わが子流」に整える4つの関わり」でお伝えしています。

🌱脳の働きは、安心できる関わりの中で使うほど、少しずつ育っていきます。
お子さまの可能性は、まだまだこれからです。
→詳しくは、看板記事前編の「お子さまの可能性はまだまだこれから」でお伝えしています。


読んでくださったあなたへ

ここまで整理してみて、改めてこう思います。

お子さまは、私たちが思っている以上に、
そして思ってもいないところで、
しんどさを抱えながら、今を生きている。
その中で、「必死に生きようとしている健気な姿」。
それが、目の前のお子さまです🌸

脳の視点を持つことで、
お子さまの姿は変わらなくても、
「優しいまなざし」を向ける心の余白が生まれる。
これは、とても大きな変化だと思っています。

それでも、私自身寝不足だったり疲れていたりする日は特に、
つい小言が口から出てしまうことだってありますが⋯
背景を知っているだけで、気持ちの戻り方が変わります。
一緒に「ぼちぼち」やっていきましょう☕

親子の優しい時間が、
毎日の中にそっと生まれますように🌈


ブログを書いている背景や想いはこちら
👉 あすかのプロフィール


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ABOUT ME
あすか
知的障がいを伴う自閉症の娘(4歳)を育てる、保健師・看護師の当事者ママです。 1歳9ヶ月から療育を開始し、これまでに6つの療育機関、ABAセラピー、発達障害ケア専門の訪問看護を経験。 幼稚園入園を機に、教育移住も経験しました。 そんな日々の中で、娘の行動に「脳の視点」を持つようになり、 しんどさの中に少しの余裕が生まれました。 このブログでは、 娘の実例をもとに、 「行動の意味」と「関わり方」を 分かりやすくお伝えしています。 親子の優しい時間が、 毎日の中にそっと生まれますように🌈